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子供の成長と親の死亡率・生存率から考える教育資金考え方

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 親のとして子供が望む教育は受けさせてあげたいと思うのは当然のことです。そして教育には費用がかかることから、学資保険や貯蓄、運用による将来の備えを行うことは当然のこと。

 将来に備えるために自分の命へのリスクを十分に把握する必要があります。

 今回は晩婚化が進む中将来の備えを生存率・死亡率の統計からどのように行えばいいのかを考えます。

家族のイメージ写真

親のための死亡率・生存率の知識

 死亡率については厚生労働省から統計データとして5歳ごとのデータが公表されています。ことわりのない限り、「平成 27 年 人口動態統計月報年計」の数値を使っています。

 このデータからわかることは、子どもは可能であれば早いうちにもうけた方がいいということです。

男性・女性別の年齢別死亡率

 現在の医療水準であった場合に何歳まで生きていることができるかを示した死亡率をグラフにしました。男性女性で50歳くらいから死亡率に乖離が見られます。

 女性は80歳まで生きる人が80%以上と少子高齢化を表した結果となっています。

男女別死亡率のグラフ

 この死亡率には自殺も含まれます。各年齢とも10万人当たり20人程度が自殺でなくなります。(出所:厚生労働省「H28自殺の統計より」)

男性が60歳まで生きる生存率は91.8%

 男性の死亡率の数値は次表のとおり。60歳までに8.2%の方が病気や事故などにより死亡します。子育て世代の死亡率が意外と高いことがわかります。

  そしてどんどん積み上がって100歳になるまでに99.1%の男性が亡くなります。

 

年齢 死亡率(%)
30歳 1.1
40歳 1.9
50歳 3.7
60歳 8.2
70歳 18.8
80歳 41.4
90歳 79.8
100歳 99.1
女性が60歳まで生きる生存率は95.6%

 女性の死亡率の数値は次表のとおり。60歳までの死亡率は男性に比べて低く約半分の4.4%となっています。つまり生存率は95.6%となります。そして100歳を超える女性が4.3%もいることがわかります。

年齢 死亡率(%)
30歳 0.7
40歳 1.1
50歳 2.1
60歳 4.4
70歳 9.1
80歳 21.7
90歳 57.1
100歳

95.7

子供が大学を卒業するまでの生存率は?

 次に親になってから子供が大学を卒業するまでの生存率を各年齢ごとに計算しました。40歳で親になった人は60歳以降の死亡率の高さから子供が大学を卒業するまで生きている可能性が低くなります。

子が大学卒業するまでの生存率(男性)

 男性の場合、25歳で親になると、47歳で子どもが大学を卒業します。この時生存している可能性は約98%と高確率です。

 しかし40歳を超えて親になると、92%を切り、45歳であれば88%を下回ります。

親になった年齢

子供が大学を卒業する年齢

左欄の年齢で生存している確率

25歳 47 97.8%
30 52 96.7%
35 57 94.9%
40 62 91.9%
45 67 87.3%
子が大学卒業するまでの生存率(女性)

 女性の場合、最近は40歳を過ぎてから出産される方も多くなってきていますが、45歳で親になっても、男性と異なり子どもの大学卒業時の生存率は94%と6%以上の差が生じます。

親になった年齢

子供が大学を卒業する年齢

左欄の年齢で生存している確率

25歳 47歳 98.7%
30歳 52歳 98.1%
35歳 57歳 97.2%
40歳 62歳 95.9%
45歳 67歳 94.0% 


死亡率・生存率のまとめ

 死亡率は医療の高度化により、年々低下していますので、将来的には今回計算した死亡率生存率は低下していきますが、一定の目安になるものとなります。

 まとめとしては、

  • 35歳以降、特に40歳を超えて親になった人は子どもが大学を卒業するまで生存していない可能性が高くなる
  • 男性の死亡率の方が高い
  • 今後も死亡率は下がるが、0にはならないので将来への備えが必要

死亡率を考慮した教育資金計画

 40歳で子どもが誕生することも珍しくない中、子どが大学卒業まで生存していないリスクがあることがわかりましたので、どのように将来必要になる教育資金の不安に備えるかを考えます。

 

  1.  その一つの方法が学資保険に加入することです。学資保険の最大のメリットは加入者が死亡した場合、その後保険料を支払う必要がなくなり、満期時に教育資金を受け取ることができることです。ただし低金利政策により返戻率は低下しています。
  2. そして2つ目の方法は、投資による教育資金の準備も有効な方法です。低金利政策により、貯金の利率と学資保険の返戻率が低い中、学資保険で不足する分をカバーすることができます。また余裕資金の中でできるメリットがあります。

 我が家では学資保険と投資を併用し、教育資金を準備しています。

 

 教育資金で考えましたが、他にも家族の保障も考える必要があり、生命保険加入の必要性についても考えていく必要があります。住宅ローンに入っている人はそれ自身が生命保険の代わりになる場合もありますので、ここの生活に合った備えが必要といえます。

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