ここ数年、インデックスファンドの低コスト化やひふみプラスなどアクティブファンドの台頭により、個人投資家にとってどのファンドを選べばよいのか、悩んでしまって投資方針が決めにくくなるような環境になりました。
そこで、今回は主要なファンド分類において手数料や運用実績といった過去のデータから個人投資家が選ぶべきファンドを「ベストファンド2017」として選ぶ記事を書くこととしました。
はじめに
日本の投資信託は低コスト化が進みましたが、手数料が高いインデックスファンドの純資産が何百億円であったり、手数料が高いアクティブファンドの運用実績がインデックスファンドより悪かったりと、個人投資家が金融機関の草刈り場になっていると感じています。
より安いインデックスファンド、より良い運用実績となるアクティブファンドを選ぶことにより、みんながお金持ちになればと思っています。
ベストファンドの選び方
今回はインデックスファンドは手数料中心に、アクティブファンドは過去の運用実績のデータを中心として選びました。
インデックスファンドには、実質コストという考え方もありますが、とりあえずは手数料で検討しています。
ベストファンド2017
ブロガーが勝手に選ぶ「ベストファンド2017」をまとめて掲載していきます。投資の参考となれば幸いです。(投資判断は各自でお願いします。)
国内資産
国内資産は日本の個人投資家にとって、もっとも身近な投資先といえます。株式、債券、リートについてベストファンド2017を選びました。
国内株式編
国内株式はTOPIXや日経平均などのインデックスを信用していないので、アクティブファンドベストファンド2017に選んでいます。アクティブファンドへの投資が不安な方は、まず下の記事を読んでいただきそれでもアクティブファンドが不安であれば、記事中のインデックスファンドを参考にファンドを選んでください。
【ベストファンド2017(国内株式編)選考結果】
選考結果 | ファンド名 | 委託会社 | 分類 |
---|---|---|---|
ベストファンド 2017 |
SBIジェイリバイブ | SBIアセットマネジメント |
アクティブ型 (国内小型グロース) |
2位 | SBIネクストジャパン | SBIアセットマネジメント |
アクティブ型 (国内小型グロース) |
3位 | DIAM国内株オープン | アセットマネジメントOne(旧DIAM) |
アクティブ型 (国内大型ブレンド) |
詳しい選考結果はこちら
国内債券編
国内債券をアセットアロケーションに組込む理由は「リスクを抑えるため」。よって、リスク資産と相関の低いインデックスファンドが最適と考えインデックスファンドからベストファンド2017を選びました。
【ベストファンド2017(国内債券編)選考結果】
選考結果 | ファンド名 | 委託会社 | 分類 |
---|---|---|---|
ベストファンド 2017 |
eMAXIS Slim 国内債券 | 三菱UFJ国債投信 |
インデックス型 (NOMURA-BPI総合) |
2位 | たわらノーロード国内債券 |
アセットマネジメントOne (旧DIAM) |
インデックス型 (NOMURA-BPI総合) |
3位 | eMAXIS 物価連動国債 | 三菱UFJ国債投信 |
インデッックス型 (NOMURA 物価連動国債インデックス(フロアあり)) |
詳しい選考結果はこちら
J-REIT編
国内不動産に投資するJ-REITを対象とする投資信託は日銀の買い入れなどにより、運用実績が順調であり、低金利の中利回りも魅力の一つとなっています。
J-REIT現物が横並びの状況であるため、アクティブファンドはインデックスファンドを大きく上回るような運用はできていません。
今年はインデックスファンドから3ファンドを選びました。
【ベストファンド2017(J−REIT編)選考結果】
選考結果 | ファンド名 | 委託会社 | 分類 |
---|---|---|---|
ベストファンド 2017 |
ニッセイJリート インデックスファンド |
ニッセイ・アセット マネジメント |
インデックス型 (東証REIT指数) |
2位 |
三井住友・DC 日本リート インデックスファンド |
三井住友アセット マネジメント |
インデックス型 (東証REIT指数) |
3位 |
iFree J-REIT インデックス |
大和投信 |
インデックス型 (東証REIT指数) |
詳しい選考結果はこちら
海外資産
先進国株式編
先進国株式へ投資するファンドの主な投資先はアメリカとなりますが、手数料が安いファンドの中から為替ヘッジなしのものを選んでいます。
その結果、アメリカだけに投資するダウ工業平均、S&P500配当貴族指数に連動を目指すファンドが選考されました。先進国株式の投資先はアメリカ1点張りで良いようです。
【ベストファンド2017(先進国株式編)選考結果】
選考結果 | ファンド名 | 委託会社 | 分類 |
---|---|---|---|
ベストファンド 2017 |
野村インデックスファンド・ 米国株式配当貴族 |
野村アセット マネジメント |
インデックス型 (S&P500配当貴族指数) |
2位 | 大和−iFree NYダウ | 大和投信 |
インデックス型 (ダウ工業平均) |
3位 |
〈購入・換金手数料なし〉 ニッセイ外国株式インデックス |
ニッセイ・アセット マネジメント |
インデックス型 (MSCIコクサイ) |
詳しい選考結果はこちら
先進国債券編
先進国債券へ投資するファンドには為替ヘッジありと無しがあります。為替ヘッジの利点は為替リスクがないことですが、逆にヘッジにかかる手数料がかかります。
円高の局面では為替ヘッジあり、円安の局面では為替ヘッジなしを購入することでリスクを抑えてより良いリターンが得ることができます。
【ベストファンド2017(先進国債券編)選考結果】
為替ヘッジ |
ファンド名 |
委託会社 |
指数 |
---|---|---|---|
なし |
eMAXSlim先進国債 |
三菱UFJ国際投信 |
シティ世界国債インデックス(除く日本、円換算) |
あり |
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> |
アセットマネジメントOne(旧DIAM) |
シティ世界国債インデックス(除く日本、円ベース、為替ヘッジあり) |
比較検討を行った詳細記事はこちら。
先進国REIT編
先進国株式に引き続き先進国リートでも、投資するファンドの主な投資先はアメリカとなります。若干手数料が高くなっていますが、それを超えるリターンを得られると考えています。
【ベストファンド2017(先進国株式編)選考結果】
選考結果 | ファンド名 | 委託会社 | 分類 |
---|---|---|---|
ベストファンド 2017 |
SMT米国REITインデックス・オープン |
三井住友トラスト・アセットマネジメント |
S&P米国リート指数 |
2位 | eMAXIS 米国リートインデックス | 三菱UFJ国際投信 |
S&P米国リート指数 |
詳しい選考結果はこちら