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「ベストファンド2017」【J-REIT編】〜儲かる投資信託の選び方

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  投資信託購入でどの銘柄を買えばいいか?迷うのは当たり前です。日々新商品が発売され、手数料の引き下げ競争も行われている中で「少しでも利益を上げたい」。これは投資信託で積立投資を行っている投資家が常に考えることです。

 今回は2017年に国内不動産に投資するJリートを投資対象とした投資信託で買うべき銘柄を考えました。

手数料・運用実績による評価

 比較する銘柄はSBI証券が販売する投資信託を対象にノーロード(手数料なし)のみに限定し、比較検討しました。

インデックス型

 国内不動産に投資する投資信託のうち、ノーロード、インデックス型を抽出するとわずか10ファンドしかありませんでした。

 インデックス型を選ぶときの絶対3条件は

  • 手数料が安いこと
  • 対象指数との乖離が少ない運用を行っていること
  • 分配金頻度が少ないこと

だと考えています。

 この3つの条件はほとんどの投資家が銘柄選びに用いる鉄則です。しかし、私は分配頻度が少ないものを選ぶ考え方としては「手数料が高くなるから」という理由に加えて、「NISAで運用する場合、分配金は年間の非課税投資可能額を圧迫するから」も理由としています。

 

 今後積立NISAが始まると年間の非課税投資可能額も小さくなりますので、これらは選ばないこととします。

2017年選ぶべき銘柄

 表はインデックス型の10つのファンドを信託報酬の安い順で並べたものです。結果2017年に選ぶべき銘柄は1位から順に3位まで

  1. ニッセイJリートインデックスファンド
  2. 三井住友・DC 日本リートインデックスファンド
  3.  iFree J-REIT インデックス

以上3銘柄となります。

 「運用期間の長さ」、「純資産額」、「手数料」、「信託財産保留額」、「トータルリターン(3年)」どれをみても「ニッセイJリートインデックスファンド」が最も優れた銘柄となります。

 手数料、信託財産保留額の両方が高い「One−MHAMJ−REIT」の2ファンドに投資している方は今月から銘柄を変えるべきです。

ファンド名 委託会社 純資産(百万円) 販売金額ランキング

信託

報酬

信託

財産

留保額

決算頻度

トータルリターン

(1年)

トータルリターン

(3年)

(年率)

ニッセイJリート

インデックスファンド

ニッセイ・アセットマネジメント 7,584 34

0.27%

以内

0% 年1回 0.11 9.65%

三井住友・DC

日本リートインデックスファンド

三井住友アセットマネジメント 155 368

0.2808

%以内

0% 年1回 - -

iFree 

J-REITインデックス

大和投信 101 304 0.31% 0% 年1回 - -

One−たわら

ノーロード 

国内リート

アセットマネジメントOne(旧DIAM) 906 144 0.32% 0% 年1回 0.21 -

ブラックロック

i−mizuho

国内リートインデックス

ブラックロック・ジャパン 1,268 - 0.42% 0% 年1回 0.13 9.17%

三井住友TAM−SMT 

J−REIT

インデックス・オープン

三井住友トラスト・アセットマネジメント 13,995 181 0.43% 0.05% 年2回 0.15 9.81%

三菱UFJ国際

eMAXIS

国内リートインデックス

三菱UFJ国際投信 11,970 190

0.432%

以内

0.3% 年1回 0.27 9.96%

野村インデックスファンド

J−REIT

野村アセットマネジメント 5,494 283 0.43% 0.3% 年1回 0.28 10.06%

One−MHAM

J−REIT

インデックスファンド

(毎月決算型)

アセットマネジメントOne(旧MHAM) 190,943 194 0.70% 0.3% 毎月 -0.14 9.30%

One−MHAM

J−REIT

インデックスファンド

(年1回決算型)

アセットマネジメントOne(旧MHAM) 8,863 - 0.70% 0.3% 年1回 -0.09 9.32%

(SBI証券より(2017/3/10現在))

アクティブ型

 国内不動産に投資する投資信託のうち、ノーロード、アクティブ型を抽出するとわずか9商品しかありませんでした。

 私がアクティブ型を選ぶときの絶対3条件は、

  • 過去3年のリターンがインデックス型を上回っていること
  • 運用が安定していること
  • 分配金頻度が少ないこと

だと考えています。

 アクティブ型には

  • 手数料が高く全商品の半数がインデックス型のリターンを下回る

 といわれていますが、裏を返せば半数はインデックス型を上回る結果をえることが可能となります。

2017年選ぶべき銘柄

 表はアクティブ型の9つの投資信託をトータルリターンの高い順で並べたものです。結果2017年に選ぶべき銘柄は唯一、

  1. フィデリティ・Jリート・アクティブ・ファンド

これだけです。

 3年のトータルリターンが12.12%となっており、インデックス型が10%弱のリターンを上げている中では、アクティブ型のリスクを取ってまで投資する意味はなさそうです。

 そして、フィデリティは毎月分配型で、直近1年では2100円の分配金があり、長期投資にふさわしいとはいえません。

 さらに、他のアクティブ型ファンドに投資しているならすぐに解約しましょう。アクティブ型がインデックス型より不利な典型といっても過言ではありません。

ファンド名略称 委託会社 純資産(百万円) 販売金額ランキング 信託報酬 信託財産留保額 決算頻度 設定日 トータルリターン(1年) トータルリターン(3年)(年率)

フィデJリート

アクティブ

フィデリティ投信 28,551 45 1.03% 0.3% 毎月 2012/12/14 3.21 12.12%

ノーロー

JリートF毎

日興アセットマネジメント 230 - 1.08% 0% 毎月 2013/7/1 -0.03 10.24%

三井住友T

Jリートアク1

三井住友トラスト・アセットマネジメント 3,571 - 0.76% 0.3% 年1回 2007/10/19 1.35 9.76%

J−REIT

アクF年1回

アセットマネジメントOne(旧MHAM) 8,548 - 1.08% 0.3% 年1回 2013/8/1 -1.7 9.46%

フィデリ

Jリートアク資成

フィデリティ投信 1,431 364 1.03% 0.3% 年1回 2016/9/27 - -

SOMPO

Jリート

損保ジャパン日本興亜アセット 0 - 0.90% 0% 年1回 2016/10/25 - -

大和住銀

JREIT円

大和住銀投信投資顧問 291 - 1.18% 0.1% 毎月 2014/3/10 -3.22 -

大和住銀

JREIT米ドル

大和住銀投信投資顧問 1,562 - 1.18% 0.1% 毎月 2014/3/10 -2.97 -

NL明安

JREITアク

明治安田アセットマネジメント 328 - 0.30% 0% 年1回 2016/12/21 -  

(SBI証券より(2017/3/10現在))

勝手にベストファンド2017【J-REIT編】

 今年J−REITで投資すべき、投資信託はインデックス型から「<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド」となります。

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 アクティブ型は、リターンがインデックス型を大きく上回るものがなく投資の対象からは外しました。

 これは、格付け「AA」のJ-REITが日銀の買い入れ対象となっており、現物の分配金利回りに差がほとんどないため、アクティブ型の運用の中で大きく差うまれるような運用が困難な状況にあるためと思われます。

最後に「本当にインデックス型でよいのか?」

  インデックスファンドで利益は出るの?という疑問に対しては、J−REITを対象としたインデックスファンドに長期投資した場合に、「十分なリターンを得られること」、そして、「ファンドの費用が安ければ安いほど良い結果が出る」ことを確かめた記事は次の記事になりますので、ぜひ読んでみてください。

 

 日本銀行が購入する銘柄について。AA相当以上の格付けを得ているリートが購入対象となっています。

www.gakushi-investment.com