投資信託購入でどの銘柄を買えばいいか?迷うのは当たり前です。日々新商品が発売され、手数料の引き下げ競争も行われている中で「少しでも利益を上げたい」。これは投資信託で積立投資を行っている投資家が常に考えることです。
個人投資家が選ぶべき投資信託について、コストとリターンで検討しシリーズ化しています。
今回は先進国債券を投資対象とした投資信託の中から2017年に買うべき銘柄を考えました。
手数料・運用実績による評価
比較する銘柄はSBI証券が販売するファンドのうち、ノーロード(手数料なし)のものに限定し、比較検討しました。
また、国内債券からベストファンドを選んだ場合に債券ではアクティブファンドが不向きであることがわかったため、インデックスファンに限定して選ぶことします。
為替ヘッジ無し
先進国債券に投資する投資信託のうち、ノーロード、インデックス型(為替ヘッジなし)、かつ信託報酬が0.54%以下のものを抽出するとわずか6ファンドしかありませんでした。
インデックス型を選ぶときの絶対3条件は
- 手数料が安いこと
- 対象指数との乖離が少ない運用を行っていること
- 分配金頻度が少ないこと
だと考えています。
この3つの条件はほとんどの投資家が銘柄選びに用いる鉄則です。しかし、私は分配頻度が少ないものを選ぶ考え方としては「手数料が高くなるから」という理由に加えて、「NISAで運用する場合、分配金は年間の非課税投資可能額を圧迫するから」も理由としています。
今後積立NISAが始まると分配頻度の大きいファンドは投資対象にならないようなので、これらは選ばないこととします。
2017年選ぶべき銘柄
表はインデックス型(為替ヘッジ無し)のファンドを信託報酬の安い順で第5位まで並べたものです。
結果2017年に選ぶべき銘柄は1位から順に3位まで
-
三菱UFJ国際 eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
- ニッセイ 外国債券インデックスファンド
-
大和−iFree 外国債券インデックス
以上3銘柄となります。
手数料はニッセイもeMAXIS Slim同じですが、純資産額で後者を1位としました。
先進国債券(為替ヘッジなし)・インデックス型・手数料昇順
ファンド名略称 | 委託会社 | 指数 | 純資産(百万円) | 販売金額ランキング | 信託報酬 | 信託財産留保額 | 決算頻度 | トータルリターン(6ヶ月) | トータルリターン(1年) | トータルリターン(3年) |
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ニッセイ外債インデックス | ニッセイ・アセットマネジメント | シティ世界国債インデックス(除く日本、円換算) | 5,143 | 52 | 0.1836%以内 | 0% | 年1回 | 2.23 | -3.25 | 1.35 |
eMAXSlim先進国債 | 三菱UFJ国際投信 | シティ世界国債インデックス(除く日本、円換算) | 23 | 103 | 0.1836%以内 | 0% | 年1回 | |||
iFree外国債券インデックス | 大和投信 | シティ世界国債インデックス(除く日本、円換算) | 865 | 290 | 0.1944% | 0% | 年1回 | |||
たわらN先進国債券 | アセットマネジメントOne(旧DIAM) | シティ世界国債インデックス(除く日本、円換算) | 956 | 149 | 0.2160% | 0% | 年1回 | 2.22 | -3.22 | |
三住DC外国債券インデックス | 三井住友アセットマネジメント | シティ世界国債インデックス(除く日本、円換算) | 50,822 | 172 | 0.2268% | 0% | 年1回 | 2.25 | -3.23 | 1.54 |
(SBI証券より(2017/3/10現在))
為替ヘッジあり
先進国債券(為替ヘッジ)に投資するファンドから、3年間の年率リターンが上位5ファンドを抽出しました。
為替ヘッジの必要性については次の記事で書きましたが、為替リスクの低減によるアセットアロケーションのリスク低減が可能です。
為替ヘッジの場合はアメリカの利上げによりヘッジ手数料が高くなるため利益を多く出すことはできませんが、円高時にはヘッジ無し資産に切り替えることで大きなリターンを得ることも可能です。
2017年選ぶべき銘柄
表は為替ヘッジあり(手数料は0.5%以下)を一覧にしました。結果2つの投資信託のみとなりました。eMAXISは国内債券とのバランス型なので実質的にはわたらの1ファンドのみです。
- わたラノーロード先進国債券(為替ヘッジあり)
先進国債券(為替ヘッジあり)・信託報酬降順
ファンド名 | 委託会社 | 指数 | 純資産(百万円) | 販売金額ランキング | 信託報酬 | 信託財産留保額 | トータルリターン(6ヶ月) | トータルリターン(1年) | トータルリターン(3年) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> | アセットマネジメントOne(旧DIAM) | シティ世界国債インデックス(除く日本、円ベース、為替ヘッジあり) | 350 | 154 | 0.216% | 0% | |||
eMAXIS債券バランス(2資産均等型) | 三菱UFJ国際投信 | NOMURA-BPI総合 および シティ世界国債インデックス(除く日本、円ヘッジ・円ベース) |
162 | 0.432% | 0% | -3.19 | -1.21 |
(SBI証券より(2017/3/10現在))
勝手にベストファンド2017【先進国債券編】
今年先進国株式で投資すべき、投資信託は
- 為替ヘッジ無し「三菱UFJ国際 Slim先進国債券インデックス」
-
為替ヘッジ有り「たわらノーロード先進国債券為替ヘッジあり」
となります。