2大スポーツ用品店であるゼビオとデポの株主優待を比較
子育て世代において、嬉しい子供の成長とともに必要となるのが、習い事やクラブ活動で必要となる、ユニフォーム、バット、ボール、シューズなどなどの運動用具です。安くはない買い物である上に、実際に試着したり手にとって子供にあったものを買ってあげたいところです。
そこで、今回は全国展開している2大スポーツ用品店の株主優待制度を比較します。1社目はゼビオを展開するゼビオホールでヒングス(8281)、2社目はデポを展開するアルペン(3028)です。
両者はそれぞれ株主優待制度を設けていますので、その使い勝手についてどちらがお得か比較します。
それぞれの店舗は多種多彩
2社とも複数のブランドで店舗を展開していますので、その詳細を比較します。
事業の規模は連結売り上げで見るとほぼ同じですが、営業利益率はゼビオが約27%、アルペンが約14%とゼビオがダントツでよくなっています。
ゼビオホールディングス(8281)2016年9月現在
ゼビオHDはスーパースポーツゼビオとヴィクトリアが柱となっています。2016年3月期の連結売り上げは2,214億円となっています。
PB(プライベートブランド)はXERES(セレス)やcampingfeld(キャンピングフィールド)などとなっています。
- スーパースポーツゼビオ、ゼビオスポーツ
- ヴィクトリア
- ヴィクトリアゴルフ
- ゴルフパートナー
- タケダスポーツ
- フェスティバルゴルフ
- ネクスト など
国内・海外あわせて、729店舗(海外38店舗)を展開しています。
アルペン(3028)2016年12月現在
アルペンはスポーツデポ、ゴルフ5、アルペンの3業態を軸に事業を展開。2016年6月期の連結売り上げは2,236億円となっています。アルペンの場合PBに力を入れています。イグニオはデポでよく見ますが、KissmarkやKazamaもオリジナルブランドです。キャンプ用品ではサウスフィールドをPBとして販売しています。
- スポーツデポ
- ゴルフファイブ
- アルペン
- ミフト
国内では427店舗を展開。なぜかスポーツデポは京都にはないようです。海外での店舗展開はしていません。
ゼビオとデポの商品の価格や品揃えを比較
株主優待が充実していても販売価格に差があれば、優待制度を持っていても意味がなくなるので、まずは価格調査からおこないました。(※調査は2016年11月に行っています。価格はその時のものです。)
石川県金沢市でスーパースポーツゼビオとスポーツデポが隣り合っているところがありますので、そちらで調査を行いました。(※品揃えに関しては店舗の大きさなどで変わるため、あくまでこの箇所でのケースとして理解をお願いします。)
両方で販売されているメジャーなブランドの商品の比較になりますが、結果としては価格は変わりませんでした。
両社の四季報を見ても、「値引き販売の抑制による粗利率改善」の文字がありますので価格面で競い合ってはいないようです。
価格は両方とも税込みです。
Crocs(クロックス)
クロックスの価格はゼビオが4,299円、スポーツデポが4,298円と1円の差でした。税抜き3,980円に消費税をかけた時の端数処理が、四捨五入か切り捨てかの差が出た1円でした。
coleman(コールマン)
キャンプ用品で人気のコールマンの価格はどの商品も同じでした、一例でテーブルの価格を掲載します。ゼビオ、デポともに10,584円でした。
ブリジストンテニスボール
これまた616円同士となっていました。
写真は省略しましが、次にみたプーマのジャージの価格が同じだったので、ここでメーカー製品には価格差なしと判断し調査を終了しました。
プライベートブランド(PB)はデポが充実
成長期の子供にはPBで十分という方には、スポーツデポでの買い物がオススメです。イグニオはバスケットボールが999円。サウスフィールドも品揃えが豊富で価格もお手頃でした。
(IGNIOバスケットボール)
サウスフィールドは長目のキャンプ用チェアだけでも3種類の品揃え。
(サウスフィールド チェア)
ゼビオのキャンピングフィールドは1種類しか見つけられませんでした、でも色使いはこちらが好きです。
品揃えはゼビオか。登山をする人はゼビオ!
品揃えはゼビオが充実。さらに、ゼビオは商品の展示や店内の内装もワクワク感がありました。なんとなくこちらで買いたいなという気にさせます。
(ゼビオ店内の雰囲気)
また登山をする人には絶対ゼビオです。デポには登山コーナーらしき場所はほとんどありませんでしたが、ゼビオにはしっかり登山用品のコーナーが設けられおり、小物までが揃う品揃えでした。
(ゼビオ登山用品コーナー)
2社の株価と優待内容を比較
最後に本題の株主優待制度についてですが、両者とも必要投資金額は20万円程度からとさほど差はありません。配当利回りについても約2%と差がありません。ただし、優待制度については大きく差があります。ゼビオHDは割引券、アルペンは商品券となっています。
ゼビオの割引券は利用の上限が30万円となっており、20%割引券であれば最大6万円、10%割引券でも最大3万円の割引が受けられます。アルペンは2,000円相当の商品券ですから、1万円以上の買い物をすると最大2000円の割引が受けられるゼビオの優待制度がお得と言えそうです。
ゼビオHD(8281) | アルペン(3028) | |
---|---|---|
株価 | 1,889円 | 2,035円 |
単元株数 | 100株 | 100株 |
必要投資金額 | 188,900円 | 203,500円 |
1株あたりの配当 | 35円 | 40円 |
配当利回り | 1.85% | 1.97% |
優待内容 | 割引券 100株以上:20%1枚、10%4枚 1,000株以上:20%2枚、10%8枚 |
商品券 100株以上:2,000円相当 500株以上:5,000円相当 1,000株以上:7,500円相当 |
権利確定月 | 3月,9月 | 6月,12月 |
(2017年6月23日現在)
まとめ
もし、自宅近くに両方の店舗があるようであれば、商品の価格やPBの状況を考慮した上で、次のような優待制度の利用が考えられます。
- 最初の優待はゼビオ
- 1000株以上の投資(約200万円)をしないなら追加はアルペン
- 1000株以上の投資(約200万円)をするなら追加もゼビオ
以上参考になれば幸いです。
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