S&P500配当貴族指数に連動する投資信託
今回は我が家が米国株式に積立投資する際のメインファンドであるS&P500配当貴族指数に連動する投資信託にはどのようなものがあるのかまとめました。
S&P500配当貴族指数とは
対象とするインデックスである「S&P 500配当貴族指数」は、S&P Dow Jones Indices LLC が開発し算出している米国の株価指数です。
構成銘柄はS&P500構成銘柄から25年以上連続で増配している銘柄を対象とし、均等加重により算出されます。
構成銘柄の見直しは最低40銘柄とし、25年以上連続で増配している銘柄が40銘柄を下回る場合は、20年以上連続で増配している銘柄を配当利回りの高い順に40銘柄になるまで追加します。
40銘柄に満たない場合は、配当利回りの高い順に40銘柄になるまで追加することとなっており相対的に優良高配当銘柄で構成されることとなります。
構成銘柄上位10位はこちら
18年7月末現在54銘柄(16年11月は51銘柄)で構成されている配当貴族指数ですが、業種別では9%を化学がしめています。(野村インデックスファンド・米国株式配当貴族 | ファンズアイより)
上位10位の銘柄についてはそもそも均等荷重方式となっており、54銘柄が約2%の構成で組み入れられており、3ヶ月毎の見直しのたびに上位の銘柄が入れ替わっています。
(18年7月の組入上位10銘柄)
(16年11月の組入上位10銘柄)
配当貴族指数に連動するファンド一覧
SMT米国株配当貴族インデックスオープン三井住友トラスト・アセットマネジメント
これは三井住友トラスト・アセットマネジメントが2016年8月30日より販売しているファンドです。
公式HP:SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン|三井住友トラスト・アセットマネジメント
為替ヘッジ無しのみラインナップされています。
Funds-i野村インデックスファンド米国配当貴族
野村ファンズアイのラインナップにS&P500配当貴族指数に連動する投信信託が2017年1月10日より販売されています。
公式HP;Funds-i(ファンズアイ)野村インデックスファンド・米国株式配当貴族
ラインナップは
- 為替ヘッジなし
- 為替ヘッジあり
の2種類となっています。
ファンドの費用
ファンドにかかる費用を比較していみました。
証券会社はSBIで購入した場合を前提とします。当初取扱証券会社は限られていましたが、18年9月末現在では主要証券会社多数で販売されています。
なお先行して販売されている三井住友TAM-SMTの米国配当貴族インデックス・オープンと比較すると、信託報酬はわずかに低く設定されていますが、信託財産保留額が0.10%に設定されています。
中長期保有の場合は野村、短期でと考えている方は三井住友となりますが、インデックスファンドであるため、中長期保有の方がほとんどだと思います。選択肢としては後発の野村Funds-iになるかとおもいます。
項目 |
Funds-iフォーカス 米国株式配当貴族 (為替ヘッジあり・なし) |
三井住友TAM-SMT 米国株配当貴族 インデックス・オープン (為替ヘッジなし) |
---|---|---|
買付手数料(税込) | 0% | 0% |
信託報酬 (税込)/年 | 年0.54%以内 | 年率0.594% |
信託財産留保額 | 0.10% | なし |
解約手数料(税込 | なし | なし |
約定日 | 注文日の翌営業日 | |
受渡日 | 約定日から3営業日後 | |
決算日 | 4月22日 | 5、11月の10日 |
S&P500指数・ダウとの比較
2013年6月から2018年5月までの騰落率の比較は最大が66.2%と先進国株や日本株と同等のパフォーマンスであるとともに、最小値が5.9%と先進国債券より低く抑えられています。 投資対象が株式であるにもかかわらず、下落リスクが低いインデックスとなっています。
S&P500
S&P500指数と比較すると2008年頃までは大きな差はなかったものの、それ以降はパフォーマンスに差が出ています。構成銘柄が25年以上連続増配の優良銘柄であるためインカムゲイン、キャピタルゲインの両方が期待できるインデックスファンドとなっています。
(出典:SBI証券注目高まる「配当貴族指数」!厳選の「公爵」銘柄はコレ! )
ダウ平均との比較
ダウ平均と年間収益率で比較すると、2007年から2016年の9年間(2016年は期間が異なるため除外)でダウ平均より成績が悪かったのは2007年のみとなります。 特に注目したいのは2008年のリーマンショック以後の上昇率です。2009年から2015年のリターンはダウの3.3倍に対して配当貴族指数は3.8倍となっています。
(ダウ平均の年間収益率(円環算))
(2007年から2016年)
(2010年から2017年)
(S&P500配当貴族指数の年間収益率(円換算))
(2007年から2015年)
(2009年から2017年)
2009年から2017年まで9年間全てがプラスになっています。 その間ダウ工業平均に負けたのが2017年の1回のみとなっています。
連続増配企業の底力で素晴らしい結果を残しています。
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