補正予算案は11日参院本会議で成立
平成28年度第2次補正予算が成立しましたのでその内容と効果についておさらいをしたいいと思います。
1次補正は熊本の地震対策
なんで2次補正なの?1次補正はいつあったの?と思う方も多いようですが、1次補正予算は4月に発生した熊本地震への対応として5月17日に成立した補正予算となります。
1次補正予算の財源は全て国債費の減額による対応となっています。金利低下による利払いの減少で8000億円近い補正予算を組んだこととなります。
2次補正は成長のための補正予算で過去3番目の規模
今回成立した補正予算は事業規模28兆1000億円の「未来への投資を実現する経済対策」となっており、アベノミクスの一環として経済成長のための予算となります。
28.1兆円の補正予算は過去3番目の規模となります。
なお、過去最大の規模の補正予算は2008年の生活防衛のための緊急対策における75兆円。2番目は2009年の約57兆円でした。
世界金融危機からリーマンショックに対応する経済対策がいかに大規模であったかのかがわかります。また今回もの経済対策も3番目と2008年2009年より金額は落ちますが、大規模であることがわかります。
2次補正予算の内容
財政措置は13.5兆円
財政措置は約半分の13.5兆円であり、残りの14.6兆円は政府系金融機関におy流融資、民間企業の支出となっています。
13.5兆円の中身は財政投融資が6兆円、財政支出(真水)が7.5兆円となっています。財投ではリニアの早期開業など中長期的な経済効果が見込める内容となっています。
財政支出(真水)7.5兆円のうち一般会計計上額は4兆円
財政支出7.5兆円の内容は、国の支出が6.2兆円、地方の支出が1.3兆円となっています。
国の苦しい財政状況を反映した計上額4兆円
国の支出6.2兆円のうち2016年度第2次補正予算への計上額は4兆円にとどまり多額の国債発行に踏み切ることができない苦しい財政状況を反映した額となっています。また年度途中の国債発行は4年ぶりとなり3兆円となります。
補正予算の詳細な内容についてはこちら。
gakushi-investment.hatenablog.com
2次補正予算の効果
政府は今回の経済対策で、物価変動の影響を除いた国内総生産(実質GDP)を1・3%程度押し上げると試算しており。効果は複数年度にまたがるとされています。
今後は、成長戦略の推進や労働市場改革による日本経済の体力強化を図り経済の牽引役を作るアベノミクス第3の矢が不可欠となりそうです。