長期利上げの上昇によるREITの優位性の低下
12月にアメリカの利上げした場合の、長期金利の上昇観測による影響は8月から徐々に現れ、アメリカのリート指数は8月のピークからは10%以上低下。10月11日の終値を底に反発したものの、6月以来の安値となっています。
(ダウREIT指数の6ヶ月チャート)
これは長期金利の上昇による分配金利回りの相対的な低下によるもので、日本の東証リート指数にも3ヶ月ぶりの安値をつけています。東証リート指数は5月以降下落一辺倒となっています。
(東証リート指数の6ヶ月チャート)
下落基調も絶好の買いの機会
中長期で見た場合は今回の下落相場は買いの機会となりそうです。
アメリカの金利上昇は、アメリカ経済の経済指標が好調であり予想を上回る発表が相次いでるためで、今後も経済が好調に推移するとみられています。
そのため利回りの優位性の低下による下落があったとしても、好調な経済を背景に順調に推移する可能性が高くなります。
実際にアメリカにおける過去の利上げ開始局面において金融資産が下がり続けたことはありません。
J-REITは日銀による買支えが頼みの綱
日本のREITは日銀が年間900億円を買って相場を下支えしているため8月上旬からの下落幅はアメリカやオーストラリアより小さくなっています。
そのため、金利上昇の影響は小さくなっていますが、今後日銀が買い入れを止めた時の影響は相当大きくなりそうです。