今年も夏のボーナスの時期がやってきました。今回はこの夏のボーナスの支給額と支給日について調べてみました。
ボーナスの支給日は?いつ?
ボーナスと言えば、7月と12月の2回という企業が多いと思います。
ボーナスの支給額・支給日とも、企業ごとに異なりバラバラですので最終的には勤め先へ確認しなければ分かりませんが、民間企業と公務員について調べてみました。
多くの企業が支給日の変更は行わないと思いますので、支給日はこれまで調査したものを掲載します。
夏のボーナス
- 公務員 6月30日
- 民間企業 6月初旬から7月初旬
冬のボーナス
- 公務員 12月10日
- 民間企業 12月中
大手企業の支給日
夏 7月1日
冬 12月1日
ホンダ技研工業
夏 6月10日
冬 12月10日
夏 7月第1金曜日(2017年は7日)
冬 12月第1金曜日(2017年は1日)
三菱電気
夏 6月10日(2017年は土曜のため9日と思われます)
冬 12月10日(2017年は日曜のため8日とおもわれます)
三菱自動車
夏 6月最終1金曜日(2017年は23日)
冬 12月第1金曜日(2017年は1日)
支給日は曜日で決まっている企業もあるようです。夏は全体的に7月上旬が多いようです。中には、ホンダのように6月10日と早いところもあるようです。冬は公務員も民間も含めて12月上旬とするところが多いようです。
2017年夏のボーナス平均額
本年2017年の民間企業の夏のボーナスは企業業績の改善により、2年連続で増加が見込まれています。全体の82.6%(前年比+0.4%)の方に支給される予想となっており、4,140万人(前年比+3.0%)の労働者に支給されます。
全体のパーセンテージの上昇より支給される労働者の数の伸びが大きいことは、景気の改善等による労働環境の改善によるのと推測されます。
事業所規模5 人 以上での一人あたり平均支給額は 36 万 8,272 円(前年比+0.9%) と 2 年連続の増加になると予想されています。伸び率は前年に比べ鈍化していますが、総支給額は15.2兆円(前年比+3.9%)となることから個人消費の持ち直しが期待されます。
一方みんながうらやむ公務員の方はというと、国家公務員(管理職、非常勤を除く一般行政職、平均36.3才)のボーナスは、5年連続増加で平均支給額が64万2,100円(前年比1.9%増)となりました。こちらは前年より伸び率が1.6%から1.9%に上昇しています。
この数値を見ると公務員が多く見えますが、公務員の給料は50人以上の事業所規模のデータから決まっていますので、単純比較は難しいところです。大企業が90万円であることを考えると、ちょうどいいバランスなのかもしれません。
なお、この公務員の支給額増加は昨年の人事院勧告によるボーナスの支給月の引き上げ(0.05ヶ月)と月例給(基本給)の引き上げによるものとなっています。2016年8月の人事院勧告の主な内容については、こちらの記事をご覧ください。
www.gakushi-investment.com
(出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング「2017年夏のボーナス見通し」(2016年4月10日発表)より)
大手企業は5年ぶりに減少!平均91.8万円
経団連による大手企業の2017年夏のボーナスの妥結状況の最終的な集計では、東証1部上場で従業員500人以上の251社で、87万8172円と前年比2.98%減となり、5年ぶりの減少となりました。ただし、過去4番目の高水準と企業が報酬を支払う意欲は続いています。
平均妥結額が前年夏を下回ったのは、労働組合側がボーナスよりも基本給のベースアップの獲得を優先させたためとみられます。また、製造業を中心に前年に比べ、業績が低下したことも理由の一つです。
実際に、非製造業は増えている反面、製造業が減少となっています、これは自動車や造船が落ち込んでいることによります。また、人手不足が際立つ建設業の支給額が最高の122万2410円となっています。
今後、人手不足が進めば、さらに支給額は増加するものと考えられます。
働き方改革により今後の支給額は増加に
今回のように正社員が増加し、ボーナスの支給対象労働者が増える傾向は人手不足や政府が進める働き方改革により今後も続くと考えられています。
特に2017年に入ってからはパートタイムが全体に占める割合が急落するなど、顕著な変化が生まれています。
これらにより、総支給額15.2兆円は今後も順調に増加するものと考えられます。
ボーナスの使い道
昨年のデータとなりますが、夏のボーナス使いみちに関する記事が価格コムの「夏のボーナス2016 ボーナスの使い道と平均消費金額」 に掲載されていました。
使い道ランキングのトップは貯金で20万7429円。続いて、ローン返済 16万7261円、子どもの教育費13万2324円となっています。貯金がトップですが、金融商品の購入や補填、外貨預金の購入なども10万円超えとなっており、貯金や投資に積極的ですね。
また、使う人の割合ですが、これもトップは貯金で75.5%。前年比5.5%増となっており、全体の4分の3以上の人が貯金をしています。貯金額も5.9%増と1万円以上も増え貯蓄志向が一層進んでいます。
商品・サービスを購入すると回答した人が購入するものは洋服・ファッション関連が1位となっており、ボーナスで自分にご褒美といった思いの方が多いようです。
ボーナスの消費目的 | 調査時期 | 平均消費金額 |
平均消費金額の 前年比 |
この目的にお金を 使う人の割合 |
お金を使う人の 割合の増減 |
---|---|---|---|---|---|
貯金 | 2016年夏 | 207,429円 | 5.90% | 75.50% | 5.5% |
2015年夏 | 195,874円 | 70.00% | |||
商品・サービスを購入する | 2016年夏 | 70,899円 | -3.50% | 67.60% | 2% |
2015年夏 | 73,508円 | 1.00% | 65.60% | ||
旅行・外出をする(国内) | 2016年夏 | 57,058円 | -9.30% | 44.20% | 0.4% |
2015年夏 | 62,906円 | 1.00% | 43.80% | ||
ローン返済 | 2016年夏 | 167,261円 | -10.90% | 35.90% | -0.9% |
2015年夏 | 187,677円 | 1.00% | 36.80% | ||
子供の教育費 | 2016年夏 | 132,324円 | -9.10% | 31.00% | -0.5% |
2015年夏 | 145,573円 | 1.00% | 31.50% | ||
購入・外貨預金など |
2016年夏 | 118,026円 | -29.10% | 14.30% | -1.5% |
2015年夏 | 166,402円 | 1.00% | 15.80% | ||
旅行・外出をする (国外) |
2016年夏 | 118,098円 | -26.00% | 12.30% | 2.2% |
2015年夏 | 159,586円 | 1.00% | 10.10% | ||
金融商品 (投資信託、株式等)の補填 |
2016年夏 | 101,627円 | -28.60% | 9.50% | 0.1% |
2015年夏 | 142,357円 | 1.00% | 9.40% | ||
新規ローンを組む | 2016年夏 | 95,268円 | 7.20% | 4.30% | 1.5% |
2015年夏 | 88,878円 | 1.00% | 2.80% |
以上。ボーナスの支給日と支給額についてでした。
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