格言から見る日本株の買い時
投資をしていると季節や月毎の格言があり売り時とされる時期があります。例えば、
節分天井、彼岸底 2月は高く、3月9月は安い
セル・イン・メイ 5月に売って9月に戻れ
7月8月夏枯れ相場 お盆休みに向け株価が下がる
などがあります。
今回は、実際のデータから、日本株の「買い時」、「売り時」と「格言の真偽」を確かめてみることとしました。
過去のデータから買い時を考える
17年分毎年の変動
2002〜2018年まで17年間の日経平均株価について、月次データを整理すると、下のグラフ1となります。
このデータから唯一わかることといえば、2008年9月10月のリーマンショック時の下落はやっぱりすごいということです。
17年間の平均値による変動
グラフ1を平均化するとグラフ2となります。
12月から1月への連続性にかけますが、そもそもの幅が1000円もない幅なので問題にならない範囲と言えそうです。
さらに月別の騰落率を整理
2002〜2018年の月間騰落率を整理すると次のようなグラフとなります。
さらに、上記から特異年といえる2008年を除外すると、次のようなグラフとなりました。
まとめ
平均値で日経平均を整理したグラフ2、月間騰落率のグラフ3、4からわかることとしては
- セルインメイは正しい。年初から4月まで上昇した株価は5月以降伸び悩む。
- 8月には取引の閑散期を迎えるため、夏枯れ相場で8月に底値となり、9月は買いの時期となる。
- 12月末に向け株高となる(NISA(ニーサ)の影響も多少あり)
つまり、月変動だけを考慮すると
- 9月初めに購入し12月末に売却
- 2月初めに購入し4月末に売却
という投資で利益を上げることができることとなります。
実際には、毎年この通りの相場となるわけではないので、あくまで仮定の話とはなりますが、投資の参考になればとおもいます。
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ダウ平均株価の月別変動からみる米国株の買い時売り時。セルインメイの真偽も検証。