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「ベストファンド2017」【国内株式編】〜儲かる投資信託の選び方〜

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 「ベストファンド2017」第三弾は国内株式編です。引き続き、どのファンドに投資すべきかについて考えていきます。

 なお、第1弾はJ–REIT編、第2弾は先進国株式編でした。

手数料・運用実績による評価

 比較する銘柄はSBI証券が販売するファンドのうち、ノーロード(手数料なし)のものに限定し、比較検討しました。

 よって、表中の手数料等はSBI証券で購入した場合の数値となります。

インデックス型

対象とする指数はTOPIX

 国内株式インデックス型が連動を目指す主な指数は次の3つがよく知られており、投資家が投資する対象となっています。

  • TOPIX(東証株価指数)
  • 日経平均株価(日経225)
  • JPX日経インデックス400

 上記3つからどれを選ぶか?

これは非常に難しい問題です。なぜなら私は国内株式の指数を信用していないからです。

 でも、あえてどれかを選べといわれたら

  • TOPIX(東証株価指数)

となります。

 下のグラフはTOPIXと日経225を投資対象とするファンドの1998年3月から2017年2月末まで19年間のトータルリターンのチャートなります。

 TOPIXが41.11%上昇日経225が30.59%上昇しています。

 つまり、19年間の年率リターンとしては、TOPIXが1.83%日経225が1.41%となります。両方とも長期投資に向いた指数とは言いがたい結果ですが、あえて選ぶならTOPIXとなります。

 なお、アメリカの代表的な指数の一つである、S&P500(配当込み、円ベース)のリターンは20年間であれば300%と年率リターンは7%を超えます。

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 JPX日経インデックス400は長期データが得られない、そして、過去3年ではトピックスと日経平均と同等の運用結果であることから対象から外しました。

 ただし、JPX400はROEの高い企業を対象とした指数ですので、今後は他の指数よりパフォーマンスがよくなる可能性も十分あります。

ファンドの抽出条件

 国内株式に投資する投資信託のうち、トピックス連動型、ノーロード、かつ信託報酬が0.54%以下のものを抽出しました。

 インデックス型を選ぶときの絶対3条件は、

  • 手数料が安いこと
  • 対象指数との乖離が少ない運用を行っていること
  • 分配金頻度が少ないこと

だと考えています。

 この3つの条件はほとんどの投資家が銘柄選びに用いる鉄則です。しかし、私は分配頻度が少ないものを選ぶ考え方としては「手数料が高くなるから」という理由に加えて、「NISAで運用する場合、分配金は年間の非課税投資可能額を圧迫するから」も理由としています。 

 今後積立NISAが始まると分配頻度の大きいファンドは投資対象にならないようなので、これらは選ばないこととします。

2017年選ぶべき銘柄

 表はトピックス連動型のファンドを信託報酬の安い順で4位まで並べたものです。先進国債券インデックス型と同様に、手数料が安い方から買い付け金額のランキングも順になっています。ここでも投資家のみなさんがファンド選びで考えていることは同じようです。

 結果2017年に選ぶべき銘柄は1位から順に3位まで

1.ニッセイ<購入・換金手数料なし>トピックスインデックスファンド(手数料0.1944%以内)

1.eMAXIS Slim 国内株式インデックス(手数料0.1944%以内)

3. 三井住友・DC日本株式インデックスファンドS(手数料0.2052%以内)

3.iFree TOPIXインデックス(手数料0.2052%以内)

以上、1位が2ファンド、3位が2ファンドの計4銘柄となります。

 手数料はわずか0.01%程度と誤差の範囲になっています。さらに、4ファンドともマイナスのトラッキングエラーが生じておらず、優良インデックスファンドといえます。

トピックス連動型・手数料昇順
ファンド名 委託会社 純資産(百万円) 販売金額ランキング 買付手数料 信託報酬 信託財産留保額 決算頻度 トータルリターン(6ヶ月) トータルリターン(1年) トータルリターン(3年)
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIX インデックスF ニッセイ・アセットマネジメント 6,814 21 0% 0.1944%以内 0% 年1回 16.51 20.57  

eMAXIS Slim

国内株式インデックス

三菱UFJ国際投信 35 145 0% 0.1944%以内 0% 年1回      

三井住友・DC日本株式

インデックスF S

三井住友アセットマネジメント 3,970 174 0% 0.2052%以内 0% 年1回 16.53 20.67 10.14

iFree TOPIX

インデックス

大和投信 172 381 0% 0.2052%以内 0% 年1回      

(SBI証券より(2017/3/10現在))

アクティブ型

 国内株式に投資するファンドから、償還日の設定がなく、3年間の年率リターンが上位3ファンドを抽出しました。参考にひふみプラスも追加し、合計4ファンドです。

 私がアクティブ型を選ぶときの絶対3条件は、

  • 過去3年のリターンがインデックス型を上回っていること
  • 運用が安定していること
  • 分配金頻度が少ないこと

5ファンドともTOPIXの成績を大きく上回っています。6ヶ月、1年、3年のどの場合も、常にTOPIXを上回っており、安定した運用といえます。最後に、分配金も発生していません。

 アクティブ型には

  • 手数料が高く全商品の半数がインデックス型のリターンを下回る

 といわれていますが、裏を返せば半数はインデックス型を上回る結果をえることが可能となります。そして、今回の5ファンドは十分な成績をあげています。

国内株式・アクティブ型・償還日設定無し・リータン(3年)降順
ファンド名略称 委託会社 ファンド分類詳細 投資地域 純資産(百万円) 販売金額ランキング 信託報酬 信託財産留保額 直近分配金(円) 決算頻度 トータルリターン(6ヶ月) トータルリターン(1年) トータルリターン(3年)
SBIジェイリバイブ SBIアセットマネジメント 国内小型グロース 日本 6,901 7 1.836% 0.3% 0 年1回 28.35 28.29 27.62
SBIネクストジャパン SBIアセットマネジメント 国内小型グロース 日本 6,062 69 1.62% 0.3% 0 年1回 24.12 38.45 27.36
DIAM国内株OP アセットマネジメントOne(旧DIAM) 国内大型ブレンド 日本 4,783 228 1.728% 0.3% 0 年1回 23.38 36.02 21.39

(参考)

ひふみプラス

レオス・キャピタルワークス 国内小型グロース グローバル 113,392 2 1.0584%上限 0% 0 年1回 20.72 24.33 15.96

(SBI証券より(2017/3/10現在))

2017年選ぶべき銘柄

 表はアクティブ型の5つの投資信託を3年間のトータルリターンの高い順で並べたものです。結果2017年に選ぶべき銘柄は、

  1. SBIジェイリバイブ
  2. SBIネクストジャパン
  3. One-DIAM国内株オープン

の順となります。

 残念ながらランキング2位のひふみプラスは落選です。ひふみプラスも優秀なファンドではありますが、さらに優れたファンドが存在するという結果となりました。

選考理由

 ジェイリバイブを1位にした理由は下の表を見るとわかりますが、

  • 5年のリターンが最も高い
  • 5年のリスクが最も低い
  • 5年のシャープレシオが最も高い

以上からアクティブファンドを選択する際に重要な指標となる長期の運用結果が、最も優れているファンドと言えます。

 デメリットとしてはジェイリバイブとネクストジャパンは口数買付しかできないことです。

 人気のひふみプラスはリターン・シャープレシオで劣り、リスクが平均的とそれほど優れたファンドではないようです。

項目 期間 SBIジェイリバイブ SBIネクストジャパン DIAM国内株OP ひふみプラス

リターン

(年率)

1年 23.83 29.12 31.02 20.75
3年 28.19 28.89 24.24 18.96
5年 33.14 29.42 23.81 -

リスク

(年率)

1年 17.09 19.52 19.39 19.01
3年 17.43 20.03 20.25 19.64
5年 17.62 19.48 19.56 -

シャープレシオ

(SR)

1年 1.34 1.41 1.49 1.09
3年 1.51 1.37 1.17 0.98
5年 1.71 1.42 1.19 -

(SBI証券より(2017/3/17現在)) 

勝手にベストファンド2017【国内株式編】

 今年国内株式で投資すべき、投資信託はアクティブ型から「SBIジェイリバイブとなります。次点で「SBIネクストジャパン」、「One-DIAM国内株オープン」がつづきます。

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 インデックス型は、TOPIX連動型の過去のリターンがあまりに悪いので、選びませんでした。